今年の7月から8月にかけて、大会のためにヒールトが来日し、家やクルマの移動中などで時間がたっぷりあったので、結構色々な話や、吹き合いなどしていました。その中で特に奏法ですが、いくつか発見がありました。彼の奏法は独特なので「ヒールト・メソッド」としか言いようがない気がしますが、これまでの考え方ではまだすぐに腑に落ちていないことも幾つかあり、そんな中ですがメモ代わりに少し書き出すことにしました。
まず全音域において音色が明らかに違います。マイクを通してもわかりますが、生音を至近距離で聞くと特によくわかります。息の中で音になっている割合がとても高いような、マイクによく入り、遠達性もある音。実は音量というか響きもかなりあります。何がそうさせているのか、少しはわかってきましたが、まだ検証中。
そしてトリルのキレとスピード。スーパーファストです。のどウォーブリングは(原理的には)舌やその近辺は動かす必要はないのですが、ある部分を(特定の動作の結果として)少し動かした方が、キレとスピードの「ギア」を数段上げることができるようです。これもまだ検証中。
余談ですが、(実用レベルでは)できないと思っていましたが、吸気ののどウォーブリングもできるとのこと。よく聞くと彼の演奏中にたまに出てくることがあります。