WWC2026から音源伴奏がなくなりアカペラカテゴリーに

公式サイトで既報の通り、WWC2026から音源伴奏がなくなりアカペラカテゴリーになります。
音源伴奏前提で参加準備されてきた方にはもうしわけないです。過去50余年の大会の歴史では初めての変更ですし。

この決定に至るまで、審査員各位を中心として、様々な意見交換を行ってきましたが、アカペラになることで、今後も長らく続いていってほしいこの大会のスタンダードとして、これでひとつの形になったのではないかと思っています。

音源伴奏(カラオケ)演奏の限界

音源伴奏だとどうしてもあらかじめ録音された伴奏に従う演奏となり、そこには阿吽の呼吸やひらめきもなく、音楽で最も大切と考える「瞬間に生まれる芸術性」がとても狭い範囲に制限されてしまいます。

また、伴奏音源の作成も相応の手間や技術が必要で、エントリーの障壁となっていて、口笛本来の「楽譜や楽器がなくても気軽に」の良さから遠ざけてしまっています。

大会の品位

アカペラでは「大会の品位」や「見栄え・聴き応え」が劣るのではないかという意見もありました。
それについては私自身は全く心配していませんが、上位陣はアカペラでも素晴らしいアレンジ、演奏を聴かせてくれるでしょうし、そもそもWWC/IWCは品位を保つために1位を空席にするような大会ではありません。

初めて人前で演奏するような方が、アカペラなら出てみようと思ってもらえれば、大会の重要な狙いである「口笛演奏の裾野」が広がりますし、大会側は時間の許す限りできるだけそのような方にも一度はステージに立ってもらいたいと思っています。

もし、より「見栄え・聴き応え」のある演奏がしたい向きには、ぜひ弾き吹きカテゴリーやアライドアーツで生伴奏での演奏に挑戦してもらいたいですね。

いずれにしても、アカペラカテゴリーが新設されたWWC2026がとても楽しみです。
私も今度の9月3日「World Whistling Day」にはアカペラで何かアップしようと思っています。