のどウォーブリングの謎(その2)

以前の投稿から5年近く経っていますが、のどウォーブリングの謎に迫る第2弾です。

のどウォーブリングの話の前に、そもそもの、くちぶえの「音程を変える仕組みの謎」について書きたいと思います。

「音程を変える仕組み」については、いままで「口内の大きさの変化」で音程を変えると説明してきましたが、「口内の大きさ」とは実は「容積」は直接的には関与していないような気がしてきました。
では何が重要かというと「狭窄間の距離」(狭窄とは空気の通り道で狭まったところ)で、この場合は、唇で作る穴と、舌の奥の方が上顎に付いているところとの間の距離を指します。

この前提だと辻褄が合うことがあります。発音の原理や、のどウォーブリングの原理もその一つです。
それもこれもまだまだ検証中ですが、少なくともこれまでにわかってきたところでは、のどウォーブリングは「のど」でやっていない?のではないかということ。(今までしてきた説明とは違ってすみません)

元々は、ヒールトが「スロートでやっている」と言っていたので、単純に「のどウォーブリング」と言ってきましたが、現象からすると「気流」や「エアロウォーブリング」などの言い方のほうがよりしっくりくる気がします。(念のため言っておくと、決して彼がミスリードしていたとは思いません。彼はあまりに自然にやっているので、自分のやっていることを感覚的にしか説明できないだけだと思います)

一部では「ブレスウォーブリング」という呼び方もあるようですが、「ブレス」(息継ぎ・息の強弱)は関与していないので、これは少なくとも別物だと思います。

しばらくは、教室の生徒さんらに実験台になってもらって、いろいろ試させてもらいたいと思っています^^
うまくいけば、より響く音が出るようになったり、「のどウォーブリング」改め「エアロウォーブリング」をより早く習得できるようになるかもしれません。
もう少し固まってきたら分かった範囲で公表して行こうと思います。