J.S.バッハ/マタイ受難曲

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リヒターが有名ですが、ここではレオンハルト指揮のものを挙げておきます。私はこちらの方が好みです。

バッハの最高傑作のうちの一つ。CD3枚組で全部で3時間近い大曲です。
重厚な第一曲から始まりますが、 この曲の魅力は色々な楽器のソリスト、またはデュオが代わる代わるソロを取って音楽が展開していくところにもあると思います。その合間合間でコーラスが見事なオーケストレーションを聴かせ、そして全てが昇華したような終曲で終わります。

ソロ演奏がどんどん渡っていくのはまるで劇を見ているようです。 そういう意味では一度は生でお聴きになることをお薦めします。長いので、座って聴いているほうも大変だと思いますが^^

全曲に渡って、バッハのひたむきな「祈り」を感じます。これはこの曲に限らずバッハの音楽に共通することだと思いますが、あのような純粋で崇高な精神性には、混沌、騒然とした現代社会では、なかなか触れることが出来ない気がします。

他方ではまるでジャズのソロを聴いているような、即興演奏を譜面にしたような楽曲や、また一方では、緻密かつダイナミックなオーケストレーションを感じさせる楽曲もあり、バッハの世界はとても一言では表せません。

一つだけ後者の例を挙げておきます。これもオラトリオですが、「ロ短調ミサ」(HMV
ブリュッヘンの指揮です。

その第一部の終曲「Cum Sancto Spriritu」 。斬新な響きでとても300年あまり前に書かれた曲とは思えません。
音楽の種類は全く違いますが、ベニー・グッドマンのようなビッグバンドジャズを聴いているのと、どこか似たような感覚になるのは私だけでしょうか。

なお、3月29日に新宿文化センターで「J.S.バッハ/マタイ受難曲」のコンサートがあります。(紹介文)(チケット申込
バッハと同じ、元トーマス・カントルのロッチュさんの指揮で、私の所属する合唱団の演奏です。
最近とんとご無沙汰なので、私は出ませんが、時間があれば聴きに行くつもりです。