のどウォーブリングの謎

のどウォーブリングの仕組みは、正直、まだわからないことが多いです。
今年もWWCのために来日した、ヒールト・シャトロー氏にも色々聞きました。ただし、彼は仕組みの説明はできません。あまりに自然にやってしまうので、やり方を意識することがないのでしょう。そのため色々質問をするわけですが、少しずつイメージできてきたところもあります。

細部は省略しますが、何かのヒントになればと、以下に図に表して見ました。
ただし、これは検証されたものではなく、未だ想像の域を出ませんので、ご了承ください。

上の図は、のどウォーブリングの際にわずかに動いている場所の想像図です。 ↑
黄色い丸で囲ったあたり、舌の根元近く、だと思っています。

上は拡大図です。 ↑
黒い矢印は「呼気の流れ」です。黄色い丸のあたりが動くことで、鼻腔の方を回る空気の量が変化して音程が変わると思われます。

以前、この動きを「下・中・上」の3段階(音域によってはさらに上もあり)の音程と説明していましたが、ヒールトはどうやらこのうち「下・中」のみで「上」以上は使っていないようです。実際「中・上」のコントロールは非常に難しいわりに、「下・中」のみでも困ることは少ないからだと思います。

なお、のどウォーブリングは吸気でもできることがわかりました。なかなか難しいですが。

実は、少なくともあとひとつふたつは大事な要素があるようですが、これについてはまだちょっと「もやもや」しているので、また後日にします。

のどウォーブリングの最初の出し方については以下をご参照ください: