9月18日、口笛音楽フェスティバル2011無事終わりました。
ソロでは2曲だけの演奏でしたが、連日の合わせやリハに、夏バテも重なって、結構くたびれました。
11人ものくちぶえ吹きが結構個性を発揮していましたね。
構成もいろいろだったので、楽しんでいただけたのではないでしょうか。
個人的にはエヴェレット君のコロコロとんでもない曲に変わるメドレーがツボでした。
上は本番の様子です。
ひとつめはヴィオラの松尾嘉子さん、ピアノの森りかさんとのトリオで、ヴィヴァルディのオラトリオ「グローリア」よりDomine Deus。
オリジナルはソプラノ、オーボエまたはヴァイオリン、ファゴット、チェンバロのカルテットです。8分の12拍子に乗ったきれいなメロディーの曲です。なんとなく「冬」のラルゴにちょっと似た感じです。
ヴィオラとの二重奏のイメージで、掛け合いが楽しいです。
ふたつめはバッハのオラトリオ「マタイ受難曲」より主よ憐れみたまえ。
オリジナルはソロヴァイオリンとアルト、オーケストラですが、アルトをくちぶえで吹いています。これも8分の12拍子ですね。非常に有名で美しい旋律ですが、とてもずっしりと重い曲なので、こういうときでもないとなかなかやる機会がないです。ボンボンボンというコントラバスの音が、ヨーロッパのお葬式をイメージしているようです。
バッハらしく譜割りが一筋縄ではいかないので大変です。
指揮者に背を向けて、ソリストとして立つのはなかなか気分がいいですが、今回、オーケストラも、やはりあれは全体でひとつの楽器でもあるとあらためて思いました。2回3回とリハを重ねると一体感が出てきて、本番ではまるでひとつの意志のようにソロの演奏に合わせてくれました。
暑い中聴きに来てくださった方々、共演した方々、オケの皆さん、ありがとうございました。