ウクレレ弾き吹きを始めるには

初心者のための「ウクレレ弾き吹きの始め方」をまとめてみました。

  1. ウクレレの種類

    1. サイズ
    2. 小さい方から、ソプラノ、コンサート、テナー、バリトンなどなど、色々なサイズがありますが、弾き吹き用としてのオススメは「コンサート」。ソプラノとの比較では、フレットの間隔が広くて弦が押さえやすい。チューニングが安定しやすい。Low-G(後述)にした時に響きが良い。などの利点があります。
       

    3. 材質
    4. 大雑把に言って「ハワイアンコア」はカラッとして明るい感じ。「マホガニー」はしっとりと柔らかい感じ。他にもいろいろな材質があります。ただし、音色の傾向と逆の雰囲気の曲に使うのもありだし、気に入った音のものを選んでいいと思います。
       

    5. ペグ
    6. 意外と重要なのが弦のチューニングに使う「ペグ」。ギアペグとそうでないのがあり、最近のものはギアペグが多いですが、初心者にはギアペグがオススメ。ギアペグでないと、初心者でなくともチューニングにはちょっと苦労します。
      部品と工具を揃えて、自分でギアペグに換装する事もそれほど難しくありません。
       

  2. ウクレレを入手する

    • 友人、押入れ(!)などから安く(またはタダで)入手する
    • とりあえず、弾き吹きを試してみるには十分。できれば詳しい人に状態を確認してもらえば安心です。
       

    • 新品を購入する
    • なるべく店頭で音を聞いて選びたいです。(店員さんに弾いてもらう)
      値段はピンキリですが、あまり安いものだといろいろ良くないので、最低でも1万5千円か2万円くらいでしょうか。

      以下は教室で貸し出し用に用意して、生徒さんにも勧めているコンサートウクレレ「オスカーシュミットOU2」。輸入品のためレートにもよりますが、本体のみで1万〜1万4千円くらい。(2018年時点)
      マホガニーで柔らかい音。細部の作りは少し粗いところもなくはないですが、音が良くてコストパフォーマンスは上々です。

       

    • 中古品を購入する
    • 信頼できる楽器店なら、良いものが多少安く買える場合があります。
      リサイクルショップやオークションサイトなどは、結構出物もありますが、知識がないと難しいのでわかる人に頼んだほうが無難かも。
       

  3. その他必要なもの

    ウクレレ本体以外に、最低限以下のものが必要になります。セットを購入してもいいですが、使わないものもあったりするので、ひとつづつ吟味して揃えるのがオススメ。

    1. ウクレレケース
    2. 最初は風呂敷でも普通のリュックでも、安いソフトケースでもいいですが、最終的にはハードケースが安心です。
      サイズにも注意。コンサートウクレレならコンサート用を購入しないと、ソプラノ用では入らないことが多いです。ウクレレ本体を持参して選ぶといいです。
       

    3. クリップチューナー
    4. 見やすく、起動と反応が早くて、電池の持ちが良く、なるべく軽いこと。ウクレレに対応していること。(ギター用ならまず大丈夫なはず)
      自分では以下を使っていて、性能に不満はないですが、ちょっと大きいので代替を検討中・・・

      「BOSS / TU-10」

       

    5. ストラップ
    6. ウクレレでは使わない人も多いですが、使うと構えが安定しやすいです。ギター用は太いのでウクレレ用を選びます。
      ウクレレのお尻に「ストラップピン」の取り付けが必要。楽器店で加工してくれます。
       

    7. Low-G弦
    8. 4弦(構えて一番上の弦)は、購入時はだいたいオクターブ上のチューニング用の「Hi-G」弦です。特にこだわりがなければ、ギターっぽくアルペジオなどがやりやすいので、4弦を「Low-G」弦に張替えを勧めています。Hi-G弦よりだいぶ太いので、ウクレレによってはブリッジなどに少しだけ加工が必要な場合もあります。
      以下は巻弦でないので響きが自然でオススメです。

      「Worth Strings / Low-G弦 1.10mm」

       

    9. カポタスト
    10. カポもウクレレの場合使わない人も多く、必ずしも最初から購入する必要はありませんが、ちょっとキーを変えたいときにあると便利。

      「NS Ukulele Capo Pro / PW-CP-12 Black」

       
       

    11. 教本
    12. チューニングの仕方、構え方、練習の仕方など、やさしい教本を入手するといいです。以下は「How To」ページでもご紹介した、いつもご一緒させていただいているギタリスト田嶌道生さんのウクレレ教本です。子供向けとなっていますが、大人でも十分使えます。やさしい内容で、弾き吹きにも使える曲も色々載っていてオススメです。
      手元にも何冊かあるので、ご希望の方はお声がけください。

      こどものウクレレ・レッスン (やさしく学ぶ)

  4. 教室に通う

    • やはり、少なくとも最初のうちは先生につくのが良いです。変な癖がついたりすると後で直すのに苦労したり、しなくても良い回り道(無駄ではないかもしれないですが)をしたりします。
    • ウクレレの先生でも良いですが、できれば口笛で弾き吹きをやっている先生がいいです。両方知らないと教えられないことが色々あります。
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