くちぶえ専用チューナー”WhistleTuner”の活用法です。
- はじめに
- ギターチューナーなどは演奏前に使いますが、口笛の場合、演奏中に使います。
- ずっと見ている必要はありませんが、自分で音程が怪しいと思うとき、長い音符のときなど、要所要所でチェックします。
- 画面の見方
- 画面の大部分が「鍵盤表示」になっています。白鍵、黒鍵に塗り分けられていませんが、これはピアノの鍵盤を模した表示です。
- 上下二段の「鍵盤表示」になっていて、上段が通常音域、左下が低音域、右下が高音域になっています。通常の演奏は上段の音域に収まるはずです。
- 最初の一歩
- 取り合えず、口笛を吹いて動きを見てみましょう。
- まず「キー」(画面中央に横一列にあるボタン群)の右端の「−」を押します。
- iPhoneなどのマイクに向かって口笛を吹きます。あまり近いと風切り音が入るので、20センチ以上は離します。
- 画面下部の「マイク入力インジケーター」に緑が表示され、赤色が出ない程度の音量で吹きます。うまくいかない場合はマイクとの距離で調整してください。
- 「鍵盤表示」のところに「検出ピッチ表示」(横線)がいくつか表示されたと思います。そこが今出している音の高さです。
- 曲を吹いてみる
- 音源か生伴奏で曲を吹いてみます。
- まず、「基準周波数ボタン」で音源か伴奏楽器の基準周波数を設定してください。わからない場合は440Hzのままでかまいません。
- 口笛の音を感度よく計るため、伴奏の音がなるべくマイクに入らないよう、スピーカーや楽器の位置を変えてみてください。ヘッドフォンを使うのもいいです。但し、多少伴奏の音が入っても口笛の音はかなり高音域なので、ある程度は大丈夫です。
- 鍵盤一つが半音分の音程の幅を表しています。それぞれの鍵盤の真ん中の高さの位置がちょうどの音程で、上に行く程高め、下に行く程低めです。
- 横線は、ほぼちょうどの音程は白色で表示され、そこからずれると、黄色やピンク色に色が変わります。
- 厳密な音程が必要なときは白色、それほどでもないときは白か黄色になるように吹きます。ピンクの場合はほとんど半音の半分くらいずれていることになります。
- キーを設定する(有料版のみの機能)
- キー設定をすると、演奏中のチェックをするときに、ずっと見やすくなります。
- キー設定(キー、フラット・シャープ、メジャー・マイナー)(画面図参照)を曲のキーに合わせます。(曲のキーがわからない場合は楽典などで「調」について調べてください)(Wikipedia)
- 画面図はキーがFの例です。「シ」の鍵盤のみ上側の鍵盤が黒くなっています。Fのキーの曲では、通常これらの黒い表示の鍵盤の音を使います。薄い色の音は臨時記号の場合に使います。
- 臨時記号のない旋律で、薄い色のところに横線が出た場合は、音程がかなり(一音近く)ずれています。
- 純正律(有料版のみの機能)
- 口笛の場合も、ヴァイオリンなどと同様に純正律を意識する必要があります。
- キー設定をすると、そのキーに応じて「純正律基準ピッチ」(赤線)が表示されます。
- 横線が「平均律基準」(白線)からずれて表示されていても、赤線に近い場合は、その方がきれいに聴こえることもありますし、逆に赤線の反対側にずれている場合は違和感が強くなります。
- 特に、口笛同士のハーモニーの場合は、なるべく赤線を基準に音程を合わせます。
- 平行調への転調(有料版のみの機能)
- 曲の途中で平行調に転調するような曲は、転調するタイミングで「Relative」ボタンを押します。
- キーがCであればAmに、CmであればEbに変わります。再度「Relative」を押すともとのキーに戻ります。
- ヒストリーボタン(有料版のみの機能)
- 以前使用したキー設定と基準周波数の組み合わせを、過去五回分呼出します。
(画面図:クリックで拡大)