「地下神殿」で演奏してきました

11月12日(土)に、春日部にある、洪水対策の施設「首都圏外郭放水路」の巨大な調圧水槽「地下神殿」で演奏してきました。以前から演奏してみたかった場所なので、とても楽しみにしていました。

全体は「彩龍の川まつり」という大きなイベント(リンク)で、天気もよかったので1万2千人くらいの人出があったらしいです。

そのイベントの中で、普段はなかなか入れない、その「地下神殿」の無料見学会があり、9千人くらいのお客さんが地下に入られたそうです。

まず、午前中に地上のログハウスという30〜40席ほどの屋内で、30分ほどくちぶえのミニレッスン付きの演奏をしました。短い時間でしたがご好評を頂きました。

そのあと午後1時から3時までの2時間、「地下神殿」に入り、フルートの方と交代で見学会のBGM的に演奏しました。
ひっきりなしにお客さんが来られ、けっこう楽しんで聴いていただけたようです。

演奏が始まるとたくさんお客さんが集まってくださいました。

洪水時には水でいっぱいになる場所のため、トイレとかエレベーターとか電源とかはありません。
100段の階段で上り下り。でも思ったより大変ではなかったです。

地下での機材はほとんど自前です。
電源は軽自動車用の小型のバッテリーを持って行きました。


手前がマイクと音源出力用のギターアンプ、右がバッテリーとDC-ACコンバータです。
左の譜面台に4WのLEDランプを付けています。これが意外と明るくて、ステージっぽくなって役に立ちました。

今回は、全曲音源伴奏です。伴奏音源はiPhoneを使って自作の「SoloPlayer」(リンク)というアプリで再生しました。標準のiPodプレーヤーと違って、音量補正を曲ごとに設定できたり、曲の終わりで自動停止する機能があります。今回みたいにPAも自分で操作しないといけないときはとても便利です。(宣伝^^)

天井までの高さが18メートル。スケールの感覚がおかしくなってきます。
さぞ反響がすごいだろうと思っていましたが、意外にも、以前残響16秒というザルツブルグ大聖堂で歌ったときと比べても思ったほどではありません。
とにかくやたら大きくて、幅が78メートル、奥行きが177メートル。広すぎるので、反響する前に減衰してしまうようです。40Wのアンプが役に立ちました。

それでも、18メートル上の天井から返ってくる音はよく聞こえて、演奏していても何か荘厳な感じになります。オラトリオも何曲か演奏しましたが、結構はまっていたのではないでしょうか^^