国際口笛大会(IWC2011)レポート(6:最終回)4日目:決勝のあと

レポート(6)4日目:決勝のあと
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4日目の表彰式が終わったところから最後までです。

ホールでの表彰式が終わって、みなホワイエに出てきて、がやがや話しをしている。
夕方6時からのさよならパーティーに出ない人とはここでお別れ。

ホワイエでいつもその年のデザインの大会公式Tシャツなど売っている。ひと揃い買って帰る。

例によって、一旦ホテルに帰ってからパーティーに行く。昨日の夕食会よりさらに人が多い。
前出のアカペラグループなど大会に出なかった人を中心に、ちょっとしたステージの上で演奏したりする。
ミミからのリクエストで、日本人グループ全員で何か一曲やることになり、エヴェママのピアノ伴奏で演奏した。
くたびれたが楽しかった数日間も今日で終わり。めいめい挨拶をして帰路についた。

一夜明けて、帰りはアトランタ経由の便。そこまではたまたまテリーと一緒になり、少し話が出来た。
成田空港に着いてすぐ、入国審査をしているときに結構大きい余震が来た。あまりのタイミングに、そんなに頻繁にまだこんな大きいのがあるのかと思ったが、たまたまだった。
帰国後、無性にそばが食べたくなるのが不思議。空港上のレストランで食事した。

おわり

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後日談。
大会後のいつものことですが、今回の参加者や常連などの間で、様々な意見交換がされています。そのなかでいくつか話題になっていることをあげてみます。

  • 男女別にすることの意味

現在、入賞は男女別だが、体格もほとんど影響せず、音域も変わらないのに分ける意味がないのではないか、という意見。
以前は、男女一緒だったらしいが、当時は女性の奏者が非常に少なかったため、女性にも入賞の機会を与える、という配慮で男女別になったらしい。
私見だが、確かに、現在では女性の奏者も以前とは比べものにならないほど増えてきているし、技術的にも音楽的にも男女差は感じられない。あとはコンテスト主催者側の意向によるのではないか、と思う。

  • スタイルの違い

パッカースタイル(一般的なくちぶえ)、ルーフウィスリング、指笛、手笛が混在している。(今回はたぶん指笛はなかった)
私見では、審査の観点から考えたい。より公正に審査するためには、基本的に混在は避けるべきと考えている。前述したが 上記はいずれも「楽器」としてあまりに違うので、もし同列に扱うなら、審査の観点は「そういったことの違いが影響しない範囲」のものにならざるをえない、はずである。(アライドアートでスポットで使う場合は別として)
今まではともかく、ここ数年は、特にパッカースタイルの技術的・音楽的な発展もめざましく、今後はそれでは参加者も納得しにくいのではないか。
一方では、そのあたりをきちんと審査するには、審査員は、音楽的にはもちろん、パッカースタイルについての深い知識も求められてくるはずである。

また、話題になっていないことでもいくつか気になっていることがある。

  • 全曲に主旋律の入った伴奏音源の使用
  • クラシックカテゴリにいわゆる「民族音楽の古典」を許容する考えが出てきたこと

前述したものもあるので、詳細は割愛するが、私見として、共に審査としては否定的に捉えるべきと考えている。

2 個のコメント

    • KIMI on 火, 17 5月 2011 11:07:07 +0900 at 11:07

    大会の様子が伝わってきて面白かったです!
    審査基準、変わった方が良いところはありますね。

    • Ryosuke on 火, 17 5月 2011 12:04:36 +0900 at 12:04

    コメントありがとう。

    伴奏音源の件はヒールトとかも同じことを言っていたし、頃合いを見て意見を出してみるつもりです。

    「のど自慢」寄りにするのか、「器楽コンテスト」寄りにするのか、イベントの趣旨にもよるだろうから、一概に言えない部分もあって難しいですね。

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