Whistle-pedia

2012.5.6 updated

くちぶえ事典 Whistle-pedia

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ウォーブリング奏法

音高をポルタメントせずに階段状に、かつ切れ目なく変える奏法。これの応用としてトリル奏法がある。「のどウォーブリング」と「舌ウォーブリング」(ともに筆者造語)に大別される。「のどウォーブリング」は比較的習得に時間がかかるが、発音がクリアで音程感があり、中〜高音域を得意とする。「舌ウォーブリング」は切り替わりに独特のインパクトがあり、低〜中音域を得意とする。

【参照】

ウォーブリング奏法
ウォーブリング解説

ウォーブル・グリッサンド

ウォーブリング奏法を応用したグリッサンド。Jazz Whistler – ロン・マクロービィが得意としていた細かくて早い連続したパッセージの奏法を指す。この場合、息の強さは一定である。また、半音、全音だけでなく、それを超える度数の跳躍も含む。なお、「のどタンギング」によるグリッサンドは奏法的に全く異なる上、表現上も多少なりとも音の切り替わりの際に切れ目ないし強弱が生じるので、このグリッサンドとは区別する必要がある。ちなみに、「ポルタメント」は音高が無段階に変わるものを指し、階段状に変化する「グリッサンド」とは区別される。「ウォーブル・グリッサンド」は筆者造語。

音域

口笛奏者の音域はC5〜C8(中央ド=C4)の3オクターブ程度が多い。もちろん人によって多少異なる。性別や年齢によって、声ほど差はないが、女性や子どもの方がやや高音域側に寄る印象がある。音域的にはピッコロやソプラノリコーダーと重なるが、一般にC6以下の低音域は音量があまり出ない。逆にC7以上の高音域は音量が出過ぎて、ともすると耳障りになることがある。

スロートノイズ

のどタンギング(別項参照)をしたときに発生する”うっ、うっ、という短いうめきのような声。場合によっては耳障りなほど大きい音がすることがある。ほとんどの場合は意識することでかなり軽減できるが、早いパッセージなどではどうしても出てしまうことがある。対策としては、声楽と同じようにお腹(呼吸)で息を切るか、スラー気味になるので曲想を妨げなければウォーブリングも有効。

【参照】

のどタンギングとスロートノイズ

のどタンギング

タンギングは管楽器で舌を使って音を切る奏法。くちぶえの場合は同じ効果をのどを詰めることで行うので、舌は使っていないが便宜上”のどタンギング”と呼ぶ。スロートノイズ(別項参照)が出やすい欠点があり、多用すると喉を痛めることもあるため注意が必要。

【参照】

のどタンギングとスロートノイズ

ハウリング

マイクを使った口笛演奏はハウリングを起こしやすい。ひとつには、楽器と比べて音量が基本的に小さいのでゲインをあげるため。もうひとつは、かといってマイクに密着して吹くと「ボーボー」と息が入ってしまうので、少し「オフ」気味になり、さらにゲインをあげることになるため。
対処としては、指向性が高く、かつ感度のよいマイクを使うのが有効。EQで高音域を少し下げるのも効果があることがある。
もちろん、不用意にスピーカーの方に向けない、包むように持たない、といった基本的なマイクの扱いにも注意が必要。

パッコロ (Puccolo)

ロン・マクロービィが好んで使用していたくちぶえの別名。ピッコロを思わせる彼の音色をパッカー(Pucker、唇をすぼめる=くちぶえの意)とピッコロをかけて表現したと思われる。

ビブラート

くちぶえでは音高を細かく上下する「縦のビブラート」と、音圧(息)の強弱で表す「前後のビブラート」(ともに筆者造語)がある。「縦」は比較的容易で、使い方によっては効果的だが、ピアノ・ピアニッシモの時やクリアな音を出したいときに使いづらく、また、あまり細かいビブラートにすると「UFOの飛行音」みたくなっておかしい。

【参照】

縦のビブラート、前後のビブラート

魔法のくちびる

後に3連覇を達成する、オランダのくちぶえ奏者ヒールト・シャトローが2004年の国際口笛大会で初優勝したときのドキュメンタリー。「魔法のくちびる」は日本で2005年にNHKの「地球ドラマチック」という番組で放映されたときの題名で、オリジナルは「Pucker Up, the fine art of whistling」。
現在はアマゾンでもオリジナル映像のDVDを購入可能。

【参照】

NHK「地球ドラマチック・魔法のくちびる」
ドキュメンタリDVD「Pucker Up, the fine art of whistling」(英語・リージョンコード=1)

ルーフウィスリング

「パラタル(Palatal)ウィスリング」とも言われ、ハッキー・タマスやドキュメンタリー「The Fine Art of Whistling(魔法のくちびる)」に登場するアーネスト・バレット、そしてIWC2009のチャンピオンのルーク・ジャンセンに代表されるスタイル。
口を開けたまま音が出てくるのが特徴。つまり普通のいわゆる「パッカー(Pucker)スタイル」の口笛と違い、唇周りで音が出ないで、上あごと舌の間に空気が通るときに音が出る。音量は普通の口笛よりさらに小さく、音域はおそらく2オクターブ行くか行かないか。運動性には優れる。普通の口笛とはクラリネットとオーボエくらい楽器の特性が異なる。なお、アーネストによるとルーフウィスリングは「のど笛」とは別物だそうである。

【参照】

国際口笛大会(IWC2011)レポート(4)3日目:予選2(ハッキー・タマスの映像リンク有り)


リップクリーム

くちぶえ吹きにとって唇のコンディションは大事である。荒れてガサついていると綺麗な音は出ないし、割れていると演奏中に出血したりしてひどいことになる。塩気の強いもの食べ物、あまり熱いものなどに用心するなどの他に、リップクリームでのケアは欠かせない。
一種類で万能というのは難しいと思うので、使い分けが必要。まず予防として練習時や普段から重くないタイプを塗っておく。荒れてきた、割れてきそう、というときは直してくれるタイプを塗る、といった感じ。

【参照】

おすすめリップクリーム2011
くちびるのケアについて
切れてしまったくちびるには

※記載内容は私見です。

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