第36回国際口笛大会(IWC2009)レポート(2)スタイル

まだ全ての録音を聴き直していないのですが、今回はいつもにも増して多彩なスタイルがあったように思います。

優勝したルークはアーネスト(The Fine Art of Whistling (6)参照)と同じ、のど笛。
のど笛は、音量は口笛よりもやや小さく、演奏中に歯が見えるのが特徴ですが、歯笛より擦過音が少なく、しゃべるように口を忙しく動かします。
女性でデュオトーン(2音を同時に発音)をする人がいました。彼女は口の真ん中から舌をちょっと出して、口の両端から音を出すやり方でした。

全体に舌ウォーブリングは少なく、のどウォーブリングを使う人が目立ちました。ざっと数えただけで全体の1割以上いたのでは? 

一般に、のどウォーブリングは高音域のトリルのクリアさと運動性で、舌ウォーブリングより有利です。
のどウォーブリングだけで点数がよくなるわけはないですが、テクニック的には明らかに一つの流れを作りつつあるのを感じました。